なぜ日焼けは起こるのか?
世界にはさまざまな肌の色を持つ人種がいます。
肌の色素が濃いアフリカ系の人種から、
色素が薄い北欧系の人種まで肌の色はさまざま。
それには何が影響しているのでしょうか?
答えは「太陽が放つ紫外線の量」。
肌の色と日焼けの関係
それぞれの国による肌の色の違い。
それは人類の進化の歴史に影響されます。
肌の色はメラニン色素が大きく関わっています。
皮膚の表皮の奥には、メラニン色素を生成するメラノサイト細胞があり、
紫外線が当たることで、その刺激によりメラノサイトのメラニン合成が活性化されます。
強い日差しを浴びると、メラニン合成が活発になり、肌の色が黒くなります。
メラニン色素は、肌の色を濃くする働きで、光の障害から肌の細胞を守る役割を担っている。
日差しの強い地域、赤道直下の国々の人が黒いのは、
太陽(紫外線)から肌を守る機能が発達しているから…ということなんですね。
日焼けのメカニズム
日焼けは医学的に言えば、「日光皮膚炎」という太陽光による”やけど”です。
紫外線によって皮膚が刺激を受けて起こるもので、肌にとってはストレスの原因。
日焼けには「サンバーン」と「サンタン」の2種類があります。
◇ サンバーン・・・赤く炎症を起こしている状態
◇ サンタン・・・肌が黒あるいは褐色に色素沈着して落ち着いた状態
サーファーの間では、サンタンは好まれますがサンバーンは嫌われますね。
サンバーンは、一般的に日光を浴びた4~5時間後から皮膚が赤くなり始め、
約24時間後にはヒリヒリと刺激が強まり、ひどい場合は浮腫(水ぶくれ)を伴ってきます。
日常生活とアウトドアのレジャーでは、肌で受ける紫外線の量が大きく変わります。
汗をかく環境、マリンレジャーなど水に濡れる場所、
さらにサーフィンやウェイクボード、トライアスロンなどなど、
水の中で行なうスポーツは水面からの反射光もあるため、
普段より強い紫外線にさらされることになります。
海や雪山などで日焼け止めが必須なのは、
反射光による紫外線の相乗エネルギーがあるから。
日常の紫外線をカットできる日焼け止めでは、
そういった場所では力を発揮できないこともあります。
たとえSPF値が50以上と高くても、
水や汗で落ちてしまう日焼け止めはまるで意味がありません。
紫外線の種類と影響
小麦色に焼けた肌は、健康的にみえてモテそうで、魅力的であります。
しかしお肌への影響を考えたら、やけどや乾燥などの悪い影響も大きく、
しっかりUVケアしてあげないと肌老化の原因になります。
そんなメリット、デメリットがある紫外線。
紫外線にはエネルギーが強いものから弱いものまで3種類あります。
① UV-A
お肌の症状としての強さは3種類の中でも比較的弱い。
紫外線エネルギーは弱いが、量が多く、肌の透過性が高いので生活紫外線と呼ばれる。
皮膚の奥深くまで達するので、肌内部の組織や機能に少しずつダメージを与える。
長期的に浴び続けることで、お肌のシワやたるみ(老化)の原因となる。
② UV-B
紫外線エネルギーが高く、皮膚に急激で大きなダメージを与える。
皮膚の表層への影響があり、やけどのような肌の炎症(サンバーン)を引き起こす。
その後に肌が黒くなる(サンタン)の状態になり、シミやシワ、たるみの原因になる。
また肌の内部の活性酸素も発生させるので、皮膚ガンへの影響も大きいといわれる。
(サーフィンやアウトドアでの急激な日焼けは主にUV-Bによるもの)
③ UV-C
UVの3種類の中でも非常に強い化学線。
大気のオゾン層によって防がれているので、地表に降り注いではいない。
(南極付近では春に発生するオゾンホールなどで紫外線量の増加が危ぶまれている)
紫外線の長所と短所は?
太陽の光は人間にとっては必要なもの。
日光浴で養われる栄養素もあります。
そんな紫外線(UV)にも、長所と短所があります。
◇ 長所(メリット)
紫外線の長所として、殺菌消毒、ビタミンDの合成、血行や新陳代謝の促進、皮膚抵抗力のアップなどが挙げられます。
洗濯物やおふとんなどを外に干すと気持ち良いのは、この消毒効果があるからですね!
また昔から日光浴が健康法としてあげられるのもビタミンや血行促進の効果があるからです。
(近年では日光浴は短時間のみでおこなうことが勧められている)
◇ 短所(デメリット)
紫外線は一定時間浴び続けることで、体への悪影響や負担がとても大きい化学線なのです。
特に、皮膚、目、免疫系統、この3つへの影響が大きいと言われています。
では、紫外線の影響と対策について、みていきましょう。
紫外線対策とUVインデックス
紫外線には、UV-A、UV-B、UV-Cの3種類があります。
もっとも強力な 「UV-C」 はオゾン層に吸収されて、地表には届きません。
生活紫外線といわれる「UV-A」とレジャー紫外線といわれる「UV-B」、
この「UV-A」、「UV-B」を予防するのが一般的な紫外線対策といえます。
特にUV-Bは、急激な炎症(サンバーンといわれるヤケドのような炎症)を起こすので、分かりやすいと思います。
(皮膚の奥まで浸透するUV-Aは、日頃からじわじわと作用するので生活紫外線といわれる)
紫外線は3月ごろから強まり、5月に入ると一気に増加します。
皆さんご存知のように、夏の間はとても強力に降り注ぐのです。
上記はWHOがお知らせする「UVインデックス」のガイド。
ビルの多い東京では「6〜7」程度ですが、自然溢れるレジャースポット、
特に海や水辺、雪山などは、照り返しの影響でUV数値は数倍になると予想されます。
海や山は紫外線が倍増!!
紫外線で気をつけたいのは海や山での「照り返し」。
砂浜や水面の”照り返し”によって紫外線量は30%も増加します。
長時間、海の中にいるサーフィンやトライアスロン、
ビーチバレーなど砂浜で長く過ごすスポーツも紫外線対策は必須です。
またスノーボードなど真っ白な新雪では80~90%も紫外線が反射するといわれています。
空から降り注ぐ紫外線だけでなく、照り返しで反射した紫外線もプラスで浴びることになります。
アウトドアスポーツやレジャーは、日焼け止めをしっかり塗って楽しみたいものです。
特にスポーツ時につける日焼け止めは、日常で使うものと分けることをオススメします。
スポーツ時は汗をかくので、耐水効果の高い日焼け止めを選ぶ必要があります。
またサーフィンやスノーボードなどの濡れるスポーツも同様で、
市販されている日焼け止めは、SPF値が高くても限界があります。
水で落ちてしまい日焼け止め効果が無くなったり、目にしみたりします。
日焼け止めの選び方
日焼け止めを選ぶ指針となっている「SPF」ですが、
これはサンバーン(日焼けによる炎症)を防ぐ長さを数値に表したSPF。
SPFが高ければ良いと思われがちですが、これは紫外線をカットする成分が多く入っていることを意味します。
この成分によっては、肌が敏感な方は肌荒れを起こしてしまうこともあります。
日本では「SPF 50」と表示している商品が多いのですが、
日本ではSPF最大「50+」までと規制されているため。
海外の日焼け止めは、「SPF 60」以上のものまであり、肌への刺激が心配になります。
上記はそれぞれの環境に合わせたおすすめのSPF/PA数値になります。
SPF
(サンバーンの原因になるUVBを防ぐ目安になる数値)
PA
(波長の長い生活紫外線のUVAを防ぐ目安になる数値)
<SPF値よりも大切なのはウォータープルーフ効果>
SPFとは「紫外線への強さ」ではなくて、
日焼け止めを塗ってから日焼けが始まるまでの時間を表す数値です。
なので「日焼け止めが水や汗で落ちてしまえばまるで意味がない」のです。
たくさん汗をかくスポーツやマリンスポーツで使うならば、
「SPF 40」以上あればじゅうぶんで、
大切なのは”水や汗に強く落ちにくい日焼け止め”です。
また長時間アウトドアにいるならば、日焼け止めを何度か塗り直すのがよいでしょう。
高SPF値の日焼け止めを選ぶより、こういった対策をした紫外線をしっかり防止できるのです。
アスリートやサーファーの意見から生まれた日焼け止め
ココサンシャインの日焼け止めは、
SPF45 / PA++、ベリーウォータープルーフ(超耐水性)。
汗や水にとても強く、
サーフィンやスキーなどのアウトドアスポーツ、
夏場のランニングや登山など、
炎天下のアクティビティでも高い耐水性をもっています。
過酷な紫外線から肌を守りぬく、
強力なフェイス用サンスクリーンです。
各スポーツのトップアスリート協力のもと、
高い耐水性と心地よい使用感を実現した日本生まれの日焼け止めです。